耐力壁
耐震基準の改定があった81年以降の木造住宅でも、
評点1.0未満の家が約6割あると言われています。
そのほとんどは耐力壁の不足です。
必要壁量を計算し、筋交いや面材を使用して作った耐力壁を、
1/4法でバランス良く配置、
N値計算で算定された接合金物で柱を梁や土台に緊結します。
耐震改修の場合は外部からしか行えない場合と、
内部の改装と同時に行う場合で使用できる工法が異なります。

ステンレスブレース
そのまま意匠として使えるタイプ
採光を増やしたいが耐力壁は減らすことが出来ない場合に使用します。

外付けブレース
外壁の上から取付けるタイプ
解体を必要とせず最小限の工事で取り付け出来ます。

制震ダンパー
耐力壁を増やしたり、接合部を固めて建物の耐震性を高めても、
大地震には、建物の骨組を損傷させてエネルギーを吸収するしかありません。
土台と梁の間に設置したダンパーが振動を吸収し、
建物の揺れ、損傷を最小限にします。

後付用アンカー
平成12年にホールダウン金物の設置が義務化されましたが、
それ以前の建物には設置していない建物が多く、
大震災では柱が抜けて倒壊する建物が数多く発生しました。
柱には、筋交いなどの耐力壁の種類や位置によって、強い浮き上がりの力が作用します。
このとき、柱が土台や梁から離れ、建物はバラバラになって
室内のリフォームと同時に行う場合は内壁を解体し、内付用の金物を取付けられますが、
外部から耐震強化をする場合は後付用アンカーを取付けます。
後付けは金物が見えてしまいますが、耐震力は十分にあります。

基礎補強
昭和54年に建築基準法が改定される前の基礎には、鉄筋の入っていない物があります。
内部にべた基礎を作るか、外部に増基礎を作ることによって、
基礎の強さを補強することが可能です。
コンクリート布基礎の表面に、炭素繊維シートを特殊樹脂で貼付ける事により、
基礎のせん断強度、靭性能および耐震性が向上します。
炭素繊維で補強した場合、無筋コンクリート基礎で約60kN以上の強度が確保できます。
両面を補強する事により、アンカーボルトの引き抜きを防止する効果があり、
無筋基礎に後付アンカーを取付ける場合は基礎補強が絶対条件です。
また、最近よく耳にするエポキシ注入は、補修であって補強にはなりません。
